omo-kage’s blog

ご遺体を見守る係りをやってます^^

ご遺族との会話、はタブーなのでしょうか。

名刺を新調しています!

なんと、明るい感じの顔写真付きです( 〃▽〃)

月末には出来るので欲しい方は言ってください✨✨✨✨

 

ここからは持論になりますが…………

 

私は葬儀を【忌み嫌うもの】ではなく、

故人様を安心して旅立たせてあげる大切な儀式だと思います。

遺族の皆さんは沢山泣いて下さい!!!

そして故人様を思い出して、あんな事があったね、と沢山話してあげて下さい。

故人様を触ってあげて、頭を撫でてあげて、

思い出話をしてあげて下さい。

 

私の仕事は、皆様が安心して沢山沢山泣いて、偲ぶ事ができる、優しい故人様作りです。

 

「こんな顔では可哀想」

「見ていられない変な顔じゃない?」

「なんで、こんな色してるの?」

「変な臭いがするよね」

「あんなに苦しそうな顔して可哀想」

「お腹カエルみたいだね」

「入れ歯おかしくない?」

「なんか、違うよね?」

「こんな顔だったっけ?」

「苦しくて辛かったはずね…… 」


(病院でエンゼルメイクをされた故人様のご遺族)↓

「今までメイクもしたことない

おばあちゃんが浜崎あゆみみたいにされてきました。」

 

 

こんな状態では、ご遺族の【不安、可哀想】が先行して

安心して【悲しんだり偲んだり泣いたり】

(これがグリーフワークですね!)

が出来ません。

 

わたくしは、ご遺族の皆様が安心して故人様を送り出せるように、故人様に最高で最大の

アプローチします。

 

しっかり生前の写真も見せていただき、

故人様のお人柄、性格、仕事、どんな事をしていたか。

はたまた何十年の前の写真も一緒に見て故人様の幼少期から遡って一緒に昔を偲びます。

沢山ご遺族と会話をします。

(もっと深くなると、

戦争の話をされたり、疎開の話をしたり、

沖縄の昔の話をしていただいたり………

故人様は昔、夜になると防空壕から出て、

私をおんぶして良く歌を歌ってくれたのよ。と妹さんが仰ったり。

そんな話を沢山沢山聞かせていただきます。)

 

そうする事で私の故人様への愛情がさらに深くなります。

 

 

実は、納棺業界では

【ご遺族は悲しんでおられるから安易に話しかけてはいけない!】と

ご遺族との会話はタブー視されてきました。

 

(儀式性重視であるがゆえに、そのスタイル、

格好にこだわり過ぎて

沖縄の内気な皆様は安易にその納棺師に話しかけられない

という変な見せ方をしているのが問題だと思います。)

 

 

でも、それではいつもの故人様を復元することは不可能です。

故人様のお人柄を知って、そしてご遺族の故人様へのお気持ちを知ること。

 

そうする事で初めて故人様が生前の故人様へと甦るのだと、思います。

 

時々、入室して挨拶して、故人様の生前の写真も見ずに、すぐに取りかかる納棺師さんがいらっしゃいますが

それはとても不親切ですね。

 

ご遺体の顔を見て、写真も見ずに

生前の顔に戻すことが出来る人なんて、

日本では宿原寿美子先生位だと思いますよ(^_^;)


(先生はアメリカの テキサス州立 法医学顔復元、 法医学アート2次元顔面再建という

資格を持っておられるので骨格から復顔可能だと思います!凄い!!!😆💓)

 

これからもご遺族との対話は大切にします。

私がお伺いしたら、沢山故人様の話を

私に浴びるほど聞かせて下さい。

皆さんが隣で話す声を故人様は聞いておられます。

一緒に色んなエピソードを、時に笑い、時に泣いて、

沢山話して頂くことで、

故人様の不安はなくなると、信じています(*^^*)

 

そして沢山話して、一緒にご納棺さしあげて、

そのお時間が終わるとき、

故人様は

微笑んでいらっしゃるのを皆様の目で確認されて下さい。(*^^*)

 

 

【ご遺体コラム】腎炎死亡だが、黄疸がない?

よく、「肝臓、腎臓が悪いと黄疸が出る」と

言いますね。

(アルコール多量摂取の方に多いかな。)

 

ではなぜご遺体は【腎炎】なのに黄疸がなかったのでしょうか。

 

それを知るには身体の臓器の位置、メカニズムを知らないといけません。


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(走り書きメモだったので、少し雑ですが)

 

そもそも黄疸が出やすいのは、総胆管系の病気が主です。

臓器なら 【肝臓、すい臓、胃、ひ臓】が関係している

胆管~胆嚢~12指腸、までですね。

つまりそれに引っ掛からない腎臓は、

浮腫みや高カリウム血症になったりはしますが

腎臓のみの疾患はそれが黄疸にダイレクトには繋がらないですね。

腎臓病なのに、激しい黄疸!なら

確実に↑の総胆管系がやられています。

 

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ところで、

あなたの葬儀社のご遺体担当さまは、

臓器の絵や位置を描く事ができますか??

 

ご遺体を語るのであれば、人間の臓器位置は

知らないとダメですよ❗

すぐに解剖生理学の勉強をしましょう(*^^*)

 

私も昔は知りませんでした。

でも知ると径が広がりますよ😃

なんで【海洋散骨してほしい】のか?まさしく現代のニーズとは。

先日海洋散骨の研修に行ったんですが、

皆様は「海に自分の骨を撒く」ということにどのような感情を持たれるでしょうか?

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実際、「私もそうしたい!」という人はとても多いです。

理由は

・自然が好きだから

・海が好きだったから

・墓がない、遠方問題

・その後見る人がいないから

・子供に迷惑かけたくないから

 (↑これは多い!)

 

と、様々な理由があると思います。


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しかし近年急上昇している理由は………

 

【旦那、元旦那の墓に入りたくない女性】の

海洋散骨希望です!!!

 

沖縄の離婚事情は様々ですが、

【姓】に関しては、離婚してもなお、

旧姓に戻さずに元旦那の姓を名乗り続ける方が多いです。

(内地では、普通に戻しますが沖縄はめったに戻さないですよね。

これはお互いの実家が近い事が大いに関係していると思いますけど…………

まぁここでは問題ではないので触れません)

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そうなると、例えば今の名字が大城(元旦那姓)で、旧姓が比嘉、の場合。

 

当人が死亡したら比嘉ではないのでそこの墓に入りづらい。

かといって元旦那の大城の墓には

「死んでからなんであんたと一緒にならないといけないの💢💢❗」

となりますね。

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そこで出てくるのが

【海洋散骨】という選択です!!(*^^*)

 

まさに現代女性のニーズにぴったり!!!

と、思うんですが…………

 

実は沖縄は

墓に絶対納骨!文化が強いのですΣ(×_×;)

【分骨】して半分はお墓、半分は海に、とかも現状ないみたい😖😖😖😖


(これはウチナンチュなら分かるかも………

先祖代々の墓ですからね😅)

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と、言うか分骨事態、ほとんど需要がない様子(・・;)

 

 

でも。これからはどんどん変わって行くと思うので、

わたくしに相談してくださったら

沖縄でも海洋散骨してくださる

良き葬儀社様を紹介致します!!♪♪

 

因みに、わたくし自信も海洋散骨希望者です😄😄



ウシ氏


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私は「ウシ」という、牛柄のチワワを飼っています。

「ウシ」は犬なのに猫に間違えられる位とっても大人しい女の子です!(*^^*)(*^^*)

 

時代は、ペットも家族という認識になりました。

ペットが万が一の時、皆様立ち会われた事ありますか?

わたくしは一昨年、14年供にした愛するじいさんチワワの「クララ」が

除草剤を食べて死んでしまいました。

 

腹水でからだの倍にお腹が膨れ上がり、 

悪臭のする胃液を撒き散らして死にました。

口からはとんでもなく長い舌がダランと出ており、目は大きい故に閉じることもなく

ただただ可哀想な臨終でした。

 

美しくないクララを見て、私は正直「早く埋めたい」と思い、家の庭に埋めました。

 

私の独自調査では

ペットの死後は、

実は結構汚いし、悲惨な顔をしていることが多いと判明しました。

 

だからこそ、美しく、良い別れをさせてあげたいと

せつに願うのです。

 

いつか、ペットちゃんも当たり前のように我々家族の一員として旅立てる日が来るといいなと

本当に思います!(*^^*)

遺体の年表

私が【ご遺体は死んでないと思う】

というは一般論的に中々無理があると思います。

 

では【ご遺体は患者様だと思う】としたなら

分かりやすいでしょうかね(^_^;)

 

Aさんが

2015年、4月○○病院入院開始

2015年、9月大腸ガン手術

2016年、10月○○病院退院

2017年、2月△△病院入院開始

2017年、4月12日胃ガン手術

2017年、4月20日死去

→今ここ、

という感じ?

 

つまりAさんの年表に過ぎず、わたくしの前にいらした時もまだ【患者様】なんですね。

 

本人もまだ死去したと気づいていないかもしれませんしね。

私も【死んだ体】とは思っていないんですね。

患者様の年表で【死】を通っただけと言うか………

 

いやいや、それが【死体】なんだろと言われればそうかもしれませんが、

 

まだ生きてる気がしてなりません(>_<)

 

 

ご遺体は死んでない、論

私は、ご遺体はまだ死んでいないと思っています。

何故ならば彼らが、私たちの【声】を聞いているからです。

その声を聞いた変化を私は幾度となく現場で

リアルに感じた事があります!

(霊とかではなくて!!)

 

だからこそ

ドライアイスをこんなに置いたら寒そう」とか

「綿積めは痛くて苦しそう」

ご遺族的感情をわたくしたちの立場は

ご理解して差し上げなければいけないんだとも思います。

 

手を組ませたり、白布を顔の上に置いたり

それを御遺体らしくする習わし事は

葬儀社があとからでも

出来ます❗

 

 

だからこそ、私たちはご遺体ではなく、

患者様、と思って接する必要があると感じます。